1. 残業時間と総勤務時間の対象
残業時間の対象
残業時間の計算が必要となるのは主に正社員です。
正社員は基本給があり、残業時間に応じて追加の給与を計算するためです。
総勤務時間の対象
総勤務時間の計算が必要となるのは主にパート従業員です。パート従業員は総勤務時間に時給をかけて給与を計算するのが基本ですので、大切なのは「総勤務時間」だからです。
2. 計算方法
1. 正社員
まず、標準勤務時間が下図のイメージだとします。
実際には8:48から17:52まで働いたとすると、残業時間は下図の黄色い部分になります。
式)
定時後の残業 = 退勤時刻(17:52) – 標準退勤時刻(17:30) = 0:22
定時前の残業 = 標準出勤時刻(9:00) – 出勤時刻(8:48) = 0:12
残業時間 = 0:22 + 0:12 = 0:34
この計算のためには、「従業員タイプ」にて下記のように勤務時間と休憩時間を設定します。
なお、定時前の残業は認めない、あるいは、認めるが上限がある、という場合はそのような設定が可能です。
詳しくは早出残業許容時間の説明ページにて説明します。
2. パート社員
パート社員は一般的に「標準勤務時間」は関係なく、働いた時間を基準に給与を計算します。
したがって、総勤務時間は下記のピンク部分になります。
式)
(退勤時刻(17:52) – 出勤時刻(8:48))- (休憩終了時刻(12:56) – 休憩開始時刻(11:52))= 8:00
この計算のためには、「従業員タイプ」の設定にて、標準勤務時間と休憩時間の設定をすべてブランクにします。
こうすることにより、時間はすべてボタンをタップされた時刻を元に計算されます。
また、休憩始まり、休憩終わりの時刻も計上する必要があるため、休憩ボタンを表示するよう設定します。
3. 派遣社員等
企業によっては、パート社員だが「休憩時間は1時間固定とみなす」というケースもあると思います。
総勤務時間は下図のピンク部分になります。(休憩時間は12:00-13:00と自動セットされます)
このような場合、標準勤務時間のうち「休憩開始時刻」「休憩終了時刻」のみを設定します。
そうすると、社員が休憩開始・終了ボタンをタップしなくても、アプリは自動的にその休憩時間を考慮して、勤務時間を計算します。一方、出勤、退勤時間は、ボタンがタップされた時刻を元に計算されます。