クラウド型とアプリ型の違い
クラウド型 | アプリ型 | |
データの保存場所 | クラウドサーバー | アプリ端末内 |
データ喪失のリスク | サーバーハッキング | 端末ハッキング、端末紛失 |
データ保存の確実性 | 高い | 端末が壊れるリスク |
操作スピード | もっさり | サクサク |
対象範囲 | ブラウザーさえあればどんな端末でも利用可能 | 端末、OSが限られる |
インターネット | 必要 | 不要 (一部機能要) |
プログラム更新 | 自動 | アプリの更新が必要 |
1. データセキュリティ
どちらも100%はない
クラウド型はデータセンターなどしっかりした建物内にデータが保存されるので、物理的にサーバーを狙われることはないでしょう。一方で、プログラムのバグやハッカーによる攻撃などで、意図せずデータが流出するリスクがあります。
アプリ型は、データは自分の手元にあるので、心理的な安心感はあるでしょう。しかし、端末の紛失や窃盗など、ハードウェアそのものが狙われるリスクはあります。
結局、どちらも100%安全ということはできません。ソフトウェアを利用する以上、100%安全と言い切れるものは難しいのです。
ただ、近年はサーバーのセキュリティも上がってきており、クラウドの便利さがクラウドのリスクを上回っていて、クラウドを使うソフトが増えてきています。
2. データの保存
クラウドは確実に保存
クラウドは、昔のようにサーバーのデータがぶっ飛んだというようなことも少なく、さらに管理者がバックアップも取っていれば、データを失う確率は低くなります。
アプリは、端末の故障などによってデータを失うリスクがあります。
3. 操作スピード
アプリの方がサクサク
クラウド上で動くソフト(WEBサービスと呼びます)は、どうしてもインターネット経由でやり取りするため、ややモッサリします。
また、ページを開くのにも数秒かかることがあり、朝来て出勤ボタンを押すというようなシチュエーションで数秒待たされるのは、タイムカード としてはやや問題があると言えるでしょう。
一方、アプリは端末内で動作するため、ネットワーク通信がない分、サクサク動きます。
また、立ち上げも早いため、急いでいる時もすぐに打刻ができます。
あと、見落とされがちですが、WEBサービスの場合、一定期間経つとログインが切れて再度ログインし直さなければいけないことがあります。
アプリの場合、一旦ログインすると、基本的に再度ログインをたずねられることはありません。
朝の急いでいる時に、この違いは大きいと言えるでしょう。
4. 使える端末数
クラウドの方がどんな端末でも使える
クラウド(WEB)システムの場合、インターネットにつながっていて、ブラウザー(インターネットエクスプローラー、クロームなど)さえあれば、どこでも使えます。Windows、Mac、iPhone、Android、どのような端末(OS)でも動きます。
アプリの場合、Windows用アプリ、Mac用アプリ、というように、開発者は端末(OS)ごとに開発をしなければいけません。そのため、開発コストや期間の制限から、すべての端末向けにアプリがあるとは限りません。
ペンギンタイムカードアプリの場合
クラウドとアプリのいいところを組み合わせて開発しました
1)アプリだからサクサク
ペンギンタイムカードアプリは、入力としては、iPad(iPhone)のアプリとして開発しました。
そのため、WEBベースのソフトと違い、立ち上げたらすぐ動きます。また、ログインが切れることもありません。
現時点ではiPad(iPhone)のみですが、今後はAndroid、Windows、Macの各アプリも開発予定です。
2)クラウドにバックアップで安心
「自動バックアップ」をONにすると、1日1回データをサーバーにバックアップします。
このため、万が一iPadが壊れても「データが吹っ飛んだ」という最悪の事態を防げます。
3)メール送信でバックアップ
中には、どうしてもクラウドにデータを置きたくない、という人もいるでしょう。そういった人におすすめなのは、メール送信機能です。
ペンギンタイムカードアプリでは、自分の好きなタイミングで、データをメールで送信できます。メールにはエクセル(CSV)とPDFのファイルが添付されます。
締め日が来たらデータをメールで送信し、場合によっては印刷して従業員に印を押してもらってもいいでしょう。それを証憑として保存しておいてもよいと思います。
また、届いたメールを保存しておけば、いざという時に振り返ってデータを参照できます。
メール送信機能は、クラウドはどうしても信用できないという人におすすめの方法です。
ただ、自動バックアップをOFFにする場合、端末故障などによるデータ喪失は自己責任となりますのでご了承ください。
4)病院などでも使える
インターネットがなくても動作するように作成しているため、病院など、Wi-Fiの設置が難しい場所でも利用することができます。
ただし、メール送信、データのバックアップなど一部の機能はインターネットへの接続が必要です。
締め日など定期的にWi-Fiに接続してバックアップ等することをおすすめします。